水平線の反対側 何も無く 何も無く ただ何も無く広がる世界 天と地には空が広がり 丸い雲が浮かんでいる 風は あると思えば頬を撫で 忘却の彼方へと 光は世界に満ち溢れ すべての存在を確定する 僕は世界の中心に立ち ただそれらを見続けた いつまでも いつまでも 限りなく続くのだと 完全で それ以上でも それ以下でもない世界 静かで 欠けることのない 透明で純粋な空間 しかし いつの間にか思考は止まり 同化する 自分と周囲の境界は曖昧になり 闇が生まれた 大きく 大きく 拡大し続ける影 その内側に 始まりは無音 それは 時を無視して現出する ノイズは瞬間をもって増大し 喧騒へと定着す 色で満ちた世界 その中心に陰人形が降臨した