朝 目蓋を重く感じながらコーヒーを啜る。 芳ばしい香りとほろ苦さが疲れた体に心地いい。 好きな音楽を流しながら僕は思う。 今日はどんな日になるのだろう。 昨日も一昨日もその前も、色々なことがあって……。 それでもここまでやって来た。 カップから立ち上る湯気に消えていく。 そんな想いに僕は深く息をついて。 さあ、今日も始めよう。 何ものにもならない日常を。 僕だけの、ただそれだけの日常を。